硬いイスや掘りごたつに長時間座り続けていると、お尻と太もも裏の付け根が圧迫され続けます。この部位の下に座骨という骨があり、お尻の筋肉と座骨(結節)の間を座骨神経が走っている為、両方の圧力に挟まれて神経が少しずつダメージ(損傷)を受けます。このダメージが回復する前に同じ圧力を受ける事が続くと、本格的な座骨神経損傷になり、痛みが生じてきます。
他の原因としては
●激しい運動(例:陸上のもも上げ運動等)を、ストレッチや準備運動をしっかり行わずに繰り返して同様の症状になる。
●左右に傾いた道路を毎日歩き続けて、座骨のバランスが崩れて痛める。
●太もも裏の肉離れがあるのをかばって走ったり歩いたりして痛める。
等が考えられます。
また、座骨とその周囲の筋肉が癒着(くっつく事)して、その間を走る座骨神経が閉じ込められると、常に神経が圧力を受ける事になって痺れが生じます。座骨神経は人体で最も太い末梢神経なので、痛みや痺れを感じやすく、さらに下腿に神経の先が繋がっていく為、足全体に違和感が出ます。
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