頸肩腕症候群　
特に原因となる病気がなく首、肩がこる状態を広い意味でこう呼びます。

　首、肩のこりや痛み、腕の重だるさを感じます。
症状がひどくなると、こりや痛みが増し、腕に力が入らなくなり、手や指先がしびれたり、頭痛やめまいが起こるようになります。

軽い首、肩のこりは誰もが一度は経験しているはずです。首、肩、背中の筋肉疲労により肩周辺に「乳酸」という疲労物質が蓄積する（血液中の乳酸濃度が上がる）と、血行不良で肩の筋肉（僧帽筋等）の硬直が起こります。その時に首から肩を通って手の指先まで走る神経が固くなった肩の筋肉に圧迫されると痛みやしびれが起こり、乳酸によって感覚が鈍くなると重だるさを感じるようになります。また、筋肉や神経が運動時にこすれ合って傷つくと、ますます血行が悪化して毛細血管の循環が減り、疲れやすく炎症を起こしやすい質の悪い筋肉に変わり、症状が慢性化します。デスクワークを長時間同じ姿勢で続けたり、パソコンや書籍を目が疲れてもなお見続けたり、ストレッチや運動が不足したりすると起こりやすくなります。重労働等による肩の怪我や、精神的なストレスで起こることもあります。

当院では特殊な手技治療で首、肩の筋肉の損傷や硬直を治して、血行を正常に戻します。慢性化した肩こりでは、肩の筋肉が緊張しているだけではなく、筋肉の繊維同士が癒着（くっつく事）して硬直していて、筋肉の繊維が自由に動けず柔軟性を失ってしまい、無理して動かすと通常より簡単に損傷してしまいます。そのため温めたり湿布するだけでは一時しのぎでしかなく、運動をするとすぐにまた炎症を起こしてしまうため、根本的に治すのに有効な治療とはなりません。このような癒着は手術をしてもマッサージをしても治りませんが、当院にはこれを手技だけで、機械も薬も使わずに、副作用なく極めて高い確率で改善していける技術があります。

　治療後に筋肉の柔軟性を比較して頂ければ柔軟性の改善は一目瞭然で、効果も持続性があります。癒着を治すと安心してリハビリが出来るようになるので、ご自分でも更に血行を改善していけます。つらい肩こりでお悩みの方は是非一度お試し下さい。症状が重い場合でも、数回の治療を行ううちに確実な歩みで改善していくのがお分かり頂けるはずです。

　参考までに、現在日本で行われている手技治療やマッサージは、肩の筋肉そのものをほぐし、筋繊維自体を一時的に伸ばして柔軟性を出しているものがほとんどです。これでは筋繊維の癒着という根本的な原因は取り除けず、すぐに再発してしまいます。