足利整骨院

〒980-0814
仙台市青葉区霊屋下2-10朝日プラザ広瀬川1F
TEL/FAX 022-213-8005

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腰痛についての基礎知識
●腰痛についての基礎知識
◆始めに
@まずは背骨(=脊柱)の構造を知ろう
A急性腰痛と慢性腰痛の本質
B腰痛が起こる原因は何なのか?
C現在の一般的な腰痛の治療法
D治療方法の選び方
E家庭でのぎっくり腰の対処法
F腰痛予防のために筋肉を鍛えよう!!
◆終わりに
 
 
 
 
腰痛について

◆終わりに

ここまで読んで頂ければ、「腰痛」についての十分な知識を得たと言って良いと思います。最後に、私(当院院長)が実際に治療をしてみて感じていることを、少し述べたいと思います。

(1)怪我の定義について

※広義にはあらゆる損傷を怪我というが、私は自然治癒で完治するものは「単なる損傷」とみなし、自然治癒で完治しないものを「怪我」として定義した。

a.「筋肉や靱帯の怪我」の定義

 筋肉や靱帯が損傷して硬直し、伸縮が自由に行えなくなり、安静時や運動時に痛みがあるもので、放置しても自然治癒が行われないもの。または筋肉同士や筋肉と骨が癒着して、周囲の神経を圧迫して痛みやしびれを出すもの。

b.「神経の怪我」の定義

  神経が損傷して、脳と患部の神経伝達がスムーズに行われなくなったもので、放置しても自然治癒が行われないもの。

(※その結果、安静時にも痛み・しびれ・微熱が出て、血行が悪くなり重だるい感じになり、力が十分に入らなくなる等の症状が出る。さらに悪化すると「ふるえ」や「けいれん」が起こる。こうなると、脳からの情報が患部の神経を通過した時に、情報が変化して誤って伝えられるようになったり、神経伝達が患部の神経を飛ばして、その下方の神経に伝わるようになる。また、患部の痛みが強過ぎると、脳がその部位からの神経情報を受け付けなくなり、患部の手前で神経伝達が遮断された状態になることもある。こういった症状が「神経の怪我」の特徴である。)

(2)治癒の定義について

a.「筋肉や靱帯の怪我の治癒」の定義

損傷した筋繊維や靱帯が修復され、痛みやしびれがなくなること。それに加えて他の骨や筋肉への癒着がなくなり、筋肉や靱帯の伸縮が正しく起こり、血行も正常で、運動等で疲労しても自然回復が起こるようになること。

b.「神経の治癒」の定義

神経の損傷が修復され、脳からの神経伝達が患部やその先の神経にスムーズに伝わるようになること。また、神経情報が患部を通過する際に情報が誤って伝えられたりせず、患部の神経からの脳への情報伝達を遮断されたりしなくなること。

 

(3)手術について

 基本的にメスを入れた部分は筋肉も神経も損傷して怪我してしまう。そのため、リハビリをして医師から「日常に差し支えない程度」になったと言われても、以前のような動きは出来ないことが多く、柔軟性も筋力も落ち、日常生活が不便になることが多い。
  例えば椎間板ヘルニアの場合、重症の場合や感染性の場合は手術もやむを得ないが、そうでなければなるべく手術しない方が良い(少々の痛みやしびれだけなら、当院で治療すると殆どなくなっている)。緊急を要する場合以外は、まずは安静にして回復を待つか、保存療法で様子を見た方が良い。

 

(4)薬について

 鎮痛剤や消炎剤、筋肉弛緩剤、神経ブロック注射は急性期の腰痛には効果があり、怪我の程度が軽いとそのまま症状固定することもある。しかしながら、薬は怪我を根本的に治すものではないため、怪我の程度が重いといつまでも症状固定に至らず、一時的に痛みを緩和するだけの「その場しのぎの治療」になるので、多少痛みがあっても早めにやめた方が慢性化しにくくなる。

 

(5)鍼治療について

 鍼による治療は、数回打って痛みやしびれがとれるなら有効だが、長期間続けたり、再発する度同じ所に何度も打ち続けると、予後が悪いことが多いように思う。痛みを伴う治療に耐えられない人や老人の治療には有効な事も多いが、若い人や運動選手の場合、鍼で神経を潰してしまうと痛みはとれるが、筋肉の動きや血行が悪くなり、筋力の低下を招く恐れがあるので注意が必要である。ただし、健康増進のためのごく軽度の鍼治療はこの限りではない。

 

(6)ぎっくり腰について

 患者は大腿四頭筋や大殿筋が肉離れに近い状態になっていて、腰の後屈が出来ないことが多く、立ち上がろうとした時に強い痛みを感じ、腰の力が抜けたようになる。腰をかばって歩行して悪化することも多い。治療は手技治療を行い、まず患部の痛みをとる。次に腰の柔軟性を増やして前・後屈が出来るようにすると症状が良化してくる。その後は大腿四頭筋や大殿筋・中殿筋を主に治療して腰をかばえるようにしてあげると、1週間位(治療回数2〜3回)で殆ど普通に動けるようになる。ただし、重症の場合は多少加療が必要。

 

(7)椎間板ヘルニアについて

 患者は腰に鈍い痛みがあり、足にかけてしびれを感じていることが多く、腰の柔軟性が極端に低い。椎間板そのものが損傷していない場合には、椎間板が潰れて脊髄神経が圧迫されていることが多い。背中や腰の筋肉が硬直して背骨が曲がってしまい、腰椎が真っすぐに配列していないことや、脊髄神経の出入口付近の筋肉・靱帯が腰椎に癒着することで神経が圧迫され、椎骨間の圧力や腰部の血行の悪化で椎間板が潰れることがヘルニアの原因になっている。
  治療は手技治療を行い、まず腰部の硬直を治し、次に腰椎に癒着している筋肉や靱帯をはがして自由に動けるようにする。次に腰椎を正しい位置に矯正して、神経の圧迫を取り除く。殆どの場合1週間位で痛みがとれ、さらに1ヵ月位治療とリハビリを行うと足のしびれが消失し、腰の柔軟性や筋力も大幅に増える。(ただし、椎間板ヘルニアになって長い年月が経ち、腰部や足の筋肉が極端に落ちている場合は、その分のリハビリが必要。また年齢が若いほど治るまでの期間は短くなる。)

(8)当院の特殊な手技治療について

 一番に理解して頂きたいことは、どんな手技治療でも怪我を治せるわけではないということです。多くの手技療法の中でも当院の行っている"特殊な手技治療"は、他の手技治療と区別して考えて頂いた方が良いと思います。
 治せる怪我に関しては極めて高い確率で治癒させることが出来るということと、治療結果が他の治療より格段に良好であることは、臨床例から確信を持っております。ただ現在のところ日本ではこの治療を行える先生が殆どおりませんので、将来的な普及のためにも当院では臨床数を増やして、実績を積み重ねています。
 なかなか治らない怪我で悩んでいる皆様には、あきらめる前に、是非一度お試し頂きたいと思います。(※治療時に多少痛みが伴うので、痛みが全く受け入れられないという方には施術出来ません。)

 


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