正しい“健康になる方法”

背すじを伸ばすと気持ちが引き締まり、周りの人から若く見られるということに反論する人はいないでしょう。誰もが知っているこれこそが健康の基本です。どんなに運動していても、猫背の人の背骨は経年により変化して、曲がってしまいます。すると頚椎や胸椎の間から出る神経は圧迫され、背中等に痛みが出たり、動きにくくなり、不調を訴えるようになります。
背すじを伸ばすストレッチも大切ですが、背筋を伸ばして歩いたり、日頃から時々休憩を入れながら背すじを伸ばし続けることが背筋力アップにもつながり有効です。（ただし、疲れた時は体勢を気にせずに、休んで回復させる必要があります。）

筋肉を動かして体を柔らかく健康にする最善の方法がストレッチです。
ストレッチの基本は少し痛みを感じる位（痛みを感じる手前位）で10〜15秒静止することです。すると少しだけ筋肉や腱が伸びて、体も温まり準備運動を安全に行えます。
ゆっくり時間をかけて、少しずつ伸ばすことが大切なので、短時間で適当に済ませてはいけませんが、長過ぎてもいけません。必要以上に伸ばしたり、力を入れたりすると、逆に筋肉や腱が傷ついてしまいます。
一般に怪我は力を入れて曲げた時にするものだと思いがちですが、ストレッチのし過ぎで怪我をする場合も多いのです。手の平を大きく開いて力が入った状態で痛みやしびれを感じる人は要注意です。全般にストレッチをし過ぎている可能性が高いと言えます。『思い切り伸ばしても力が入り怪我をする事がある』と覚えておいて下さい。

�B Ｏ脚、Ｘ脚を防ぐには

膝が曲がって外股や内股になって戻らなくなった状態をそれぞれＯ脚、Ｘ脚といいます。主な症状は痛みとしびれですが（重症だと正座も出来なくなる）、怪我のせいとは限りません。
雪道や凍った道などをランニングして徐々に変形する場合、足の裏にたこや魚の目があってかばって歩いて変形する場合、外反母趾や偏平足が原因で変形する場合もあります。完全に変形してしまった場合は当院で治療して頂くのがベストですが、そうならないように日頃から膝のストレッチをしておく事が大切です。
Ｏ脚予防は、両膝を立ったまま横から押さえ込むようにストレッチします。Ｘ脚予防は、しゃがんで片足をつま先を上にして横に伸ばして、手をその内膝に当ててＯ脚になるようにしてストレッチします。やり方は簡単なので、是非お試しの上、運動頻度に合わせて継続して頂きたいと思います。

五十肩は運動をしている人はならないと言われていますが、果たして本当でしょうか？実際、全く運動しないよりはどんな運動でもした方が良いと思いますが、肩を回したり腕を上げる運動以外はあまり五十肩を防ぐことにつながりません。ウォーキングをしても肩はあまり動きませんし、ゴルフをしてもコンパクトなスイングではそれ程大きな可動域は使わないものです。五十肩を防ぐには、ラジオ体操のように腕を上げたり肩を回したりする体操を行う必要があるのです。
当たり前のようですが、運動しているからと油断している方が結構五十肩になります。スポーツをする方はしっかり準備体操をして肩を動かしてから行うようにして下さい。

よく歩いていて、何となくバランスを崩して足首をひねってしまうことがあります。軽度なものなら痛みはありませんが、すぐに動かすと本当に捻挫になってしまう可能性があるので要注意です。痛みはなくてもひねった直後は神経が麻痺していたり、熱を持ったりしているものです。こんな時は足首をしばらく動かさずに休憩をとりましょう。冷やしたり軽くさすったりしてみるのも有効で、早くダメージが回復します。１５分位休むのがベストですが、２〜３分休めるだけでも大分捻挫しにくくなります。

たくさん食料を買い込んで、エコバッグに入れて…と思ったら忘れてきた。よくある話ですが、重い物を買ってナイロン袋に入れて持つ時には注意が必要です。指に引っ掛けて持っている方をよく見かけますが、持ち続けるうちにナイロンが細くなってきて指にくい込んできます。短時間ならともかく、長時間毎日のようにこれを繰り返すと手指の変形が起こりやすくなります。すると指の靭帯が傷ついたり、関節が太くなったり、痛みやしびれが出たりします。エコバッグがあれば一番良いのですが、どうしても重い物をナイロン袋に入れて長時間持つ必要がある時は、時々下に置いたり、手の平に引っ掛けたり、指に掛けるにしても少しずつ場所をずらしたりしてダメージが集中するのを避けるべきです。

寝る前に首を回す体操をすると、寝違えがほとんど起こらないことをご存知でしょうか。毎日こまめに首を回すストレッチや運動をしておくと、肩がこりにくくなります。全く肩こりを感じないという人でも、肩がこっていないとは限りません。自身の肩に触れてみると分かりますが、硬直して張っている感じがあれば肩こりです。肩こりに限らず、神経が鈍い人はこりを感じにくく、敏感な人は感じやすいものです。血行がしっかりしている時は良いのですが、一度痛めるとそれをきっかけに症状が急に悪化したりします。首が全く動かなくなることもあり、こうなると治療が必要になります。首には重要な神経がたくさんあるので、日頃から時々ゆっくりと首を回す運動を心掛けて、怪我を予防しましょう。

�G "野菜スープ"は万能薬

野菜スープといっても健康のために野菜を入れたスープを取って下さい、というのとは違います。ここで紹介するのは、例えば胃腸が悪い方、体調がすぐれない方、なかなか風邪が治らない方などにおすすめの特別なスープです。ガンの治療に使われたり体質改善に使われたりと知っている方も多い有名な？スープでもあります。私が見聞きした経験では本当に万能薬で、栄養バランスがとれて体調が良くなるのは当然として、風邪をひきにくくなる、不妊症の女性が妊娠しやすくなる、仕事等でのストレスが軽減するなどの効果があると思います。
作り方は簡単で、キャベツ、白菜、玉ねぎ、にんじん、大根を中心に、お好みでトマト、ジャガイモ、セロリ、さつまいも、ホウレンソウ、ゆき菜、チンゲン菜など家にある野菜を加えて、みじん切りにしてコトコト煮込んでいき、とろとろ、サラサラになるまで煮るだけです。水は材料の２倍位にして、少し塩味をつけると飲みやすくなります。本格的に治したい時は化学調味料や余計な味付けはなるべく加えない方が良いのですが、予防のためならコンソメ味にしたりコショウを足すなど少し味付けをした方が飲みやすくなり、効果も十分期待できます。量は朝・昼・晩１５０�t位から、毎日飽きずに続けられる位でも良いと思います。初めは週１回位作って２日程度飲んで試してみると良いと思います。時々でも是非！おすすめです。